特別講義
工学院大学での講義も今日で9回目になります。
私も学生も講義に慣れてきた所で、今回は特別講義として日頃構造設計をお願いしているMAY設計の杉山逸郎さんにゲスト講師として参加頂きました。
構造設計者とのやり取りは設計の中でも、とても重要なプロセスです。
その刺激的で楽しい時間を学生に伝えたいと思い、杉山さんにはお忙しい時間の合間を縫って新宿まで来て頂きました。
この特別講義は、日頃は事務所で行っている建物の構造打合せを、今回は場所を工学院大学の講義室に変え、LIVEで打合せ風景をモニターに映し出し学生に見て貰うというのです。
しかし、LIVEということで打合せの内容が、きちんとまとまるのか分からない怖さも含んでいますので、講義としてはかなり実験的な内容でした。
現在基本設計中の「北松戸の家」というプロジェクトにおいて、施主から「リビングダイニングを無柱空間にして欲しい」と言う要望がありました。想定していた柱を抜かなくてはならず、構造が成立していない状況でした。
施主からのこの要望をどう実現させるかを構造設計者に相談して、デザインコンセプトとの関係、コストとの関係などから解決案を模索する。と言った打合せ内容でした。
講義の後、学生に書いて貰ったレポートを読むと、、、今回の実験的講義は非常に好評でした。
聴講している学生は意匠系の学生だけでなく、構造系の学生もいるので意匠設計者と構造設計がそれぞれの立場でどう建物に関わっているかを興味深く見て貰えたようです。
杉山さんありがとうございました!!